2025/09/22 18:05
日本の10円玉の秘密をご存知でしょうか?
10円玉は京都宇治市にある平等院鳳凰堂が描かれており、茶色の銅でできています。
平等院鳳凰堂は仏教の西方極楽浄土を意識して建物が配置してあります。
つまり、建物の正面が東を向いており、建物の背後の西側へ夕日が沈んでいきます。
夕日がこの鳳凰堂に沈んでいく様子は、建立者である藤原頼道が西方極楽浄土を再現したものとして今でも拝むことができます。
キャッシュレスが進み、小銭を手にする機会が減ってしまいましたが、私の子供たちが、お手伝いのお駄賃で10円玉を喜んで集めていました。
幼少期に小銭を握りしめて駄菓子屋でワクワクしていた気持ちを思い出し、改めて10円玉を眺めてみると、茶色い硬貨に小さく描かれた平等院鳳凰堂が極楽浄土や平和を願う気持ちが込められていることにふと気が付きました。
たかが10円、されど10円。まさにPowers of 10と、そんな思いでデザインをしました。
